保存版|18金(K18)と24金(K24)の違いと、買取価格への正しい影響【川崎市多摩区・買取専門店エンクルの鑑定士が解説】
- 吉田 大河
- 3 日前
- 読了時間: 5分
おはようございます!川崎市多摩区・買取専門店エンクル稲田堤駅前店、鑑定士の吉田です!
「手元の指輪は18金?24金?どちらが高く売れるの?」――店頭でよくいただくご質問です。
結論から言えば、同じグラム数なら理論上は純度が高い24金(K24)のほうが地金価値は高くなりやすい一方、実際の買取価格は“純度以外の要素”でも変わるため、正しい理解が大切です。
今回は鑑定士の視点で、純度・素材特性・刻印・査定方法・価格が動く要因まで丁寧に解説します。

1. 用語を正確に:K18とK24とは何か
K(カラット)表示は、24分率で金の含有割合を示します。
K24=24/24=純金(目安として99.9%以上)
K18=18/24=75%が金、残り25%は割金(金以外の金属)
国際的な品位表示も併用され、例として:
K24 ≒「999」または「999.9」
K18 ≒「750」(=75.0%)※製品の国・時代により「K18/18K」「750」のように表記の違いがあります。
2. 18金と24金の“素材としての違い”
2-1. 硬さ・耐久性
K24(純金):非常に柔らかい。傷が入りやすく、変形しやすい。細かな細工や細いリングには不向きと言われています。
K18:割金(銀・銅・パラジウム など)により硬度が増し、日常使用に適する硬さ。装飾品として最も一般的。
2-2. 色バリエーション(18金ならでは)
K18イエローゴールド(YG):金らしい色味。割金は銀・銅が中心。
K18ホワイトゴールド(WG):パラジウム等を配合し白色化。表面にロジウムメッキを施すのが一般的(剥がれれば再コーティング可)。
K18ピンクゴールド(PG):銅の比率を高めて赤みを帯びた色に。※K24は基本的に濃い黄色一択。色の選択肢と加工性はK18が優勢です。
2-3. アレルギー配慮
K24は不活性で金属アレルギーを起こしにくい一方、K18は割金の種類によって体質と相性が出る場合があります(例:ニッケルに敏感な方など)。
3. 刻印の見方(K18/K24・750/999 など)
金種刻印:例)K24/K18/18K/750/999/999.9
ブランド・国ごとの表記:日本・欧州・アジアで刻印の慣習が異なることがあります。
刻印がない/読めない場合:**刻印のみで断定しません。**後述の試験で実材を確認します。重要:刻印は“目安”に過ぎません。実材が基準です!
4. 店頭での素材判定(当店の基本フロー)
外観・刻印確認(ルーペで摩耗や改造跡もチェック)
比重計による判定(密度差で品位のアタリを取る)
試金石+試薬(表面だけではなく地金の反応を確認)
必要に応じてパーツ別評価(コンビ素材・中空チェーン・留め具のみ品位が異なる等)
正味重量の確定(石・非金属部材を除外。外せない場合は計算控除)
※上記は非破壊の確認を基本とし、「正確さ」と「お品物への配慮」を両立させます。
5. 買取価格はこう決まる:純度だけではない
5-1. 地金ベースの基本式
当日の店頭単価(K種別) × 重量 = 地金ベースの買取額
同じ重さなら、K24 > K22 > K20 > K18 … の順で地金価値は高くなりやすいのが原則です。
5-2. 実勢価格に効く“上乗せ・減点”要素
ブランド価値・意匠性:カルティエ/ブルガリ/ミキモト等のブランドジュエリーは、**地金以上の“製品価値”**が評価される場合があります(状態・付属品・人気度合いにより変動はします)。
宝石の有無・品質:ダイヤ・パール・色石は別査定で加点となる可能性が。サイズ・グレード・セッティングで評価が変わります。
状態:変形・深い傷・割れ・著しいメッキ摩耗(WGのコーティングなど)は製品価値に影響します。
形状と構造:中空チェーンや、中に芯材が入るデザインは見た目より軽い/非金属を含むため、正味重量で評価します。
市場の需要:同じK18でも、リング>ピアス>ブレスのように需要トレンドで差が出ることがあります。
つまり、「純度が高い=必ず一番高い」ではないケースがある、というのが現場の実感です。
6. 具体例でイメージ(数字はあくまで考え方の例です)
例A:K24インゴット 10g→ 地金目的の代表格。地金ベース評価が中心で、当日のK24単価×10gが基準。
例B:K18ブランドリング 10g(ダイヤ入り)→ 地金に加え、“ブランド+宝石+デザイン”の製品価値が上乗せ対象。
例C:K18WGリング(ロジウム剥がれあり)→ 地金価値に加え、再コーティング想定などで製品価値は抑えめ。ただし地金としては問題なし。
実際の提示は当日の相場と現物の状態を勘案して、その場で根拠を添えてしっかりとご説明します。
7. 18金と24金、売却のベストタイミング
使っていない期間が長いほど“状態差”が広がる(歪み・コーティング剥がれ等)。
相場は日々変動:売り時を逃さないため、定期的な査定で“今の価値”を把握するのがおすすめ。
付属品・鑑別書がある場合は一緒に:ブランド・宝石の加点根拠になります。
8. よくある質問(FAQ)
Q:刻印がないのですが、金かどうか分かりますか?
A:大丈夫です。刻印の有無に関わらず、比重や試金石で実材を確認します。
Q:白っぽいK18(ホワイトゴールド)はメッキが剥がれても売れますか?
A:はい。地金はK18ですので買取可能です。ロジウム再コーティングの可否は別途ご案内します。
Q:壊れた・曲がった・片方だけのピアスでも?
A:**問題ありません!**重量で拝見し、必要に応じて宝石は別査定します。
9. まとめ:純度は“出発点”。最終価格は総合評価で決まります!
K24は純度が最高で地金価値が高くなりやすい。
K18は実用品としての優位(硬さ・色の多様性)があり、ブランド・宝石・デザインで地金以上の評価がつくことも。
当店では、刻印に頼らず実材を確認し、純度・重量・状態・付属・市場需要を総合して、根拠のある金額をご提示します。まずはお気軽に、無料査定をご利用ください。
店舗情報
買取専門店エンクル 稲田堤駅前店
住所:川崎市多摩区菅2-3-8 はしばビル1階
電話:044-281-4774
営業時間:10:00〜19:00(定休日なし)
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